JFEスチールは、溶接部の性能を大幅に向上した電縫鋼管「マイティーシーム」を開発した。

マイティーシームは主にシームレス鋼管やUOE鋼管を使用している寒冷地など厳格用途での石油・ガス用のラインパイプ向けに販売していく。

極寒冷地の低温下では、溶接時に発生する酸化物の影響で靭性が低下するため、電縫鋼管の使用は困難だった。同社は今回、溶接部全長にわたって安定した品質を保証するため、溶接時に発生する酸化物の形態や分布を制御する溶接技術を開発した。

同時に、フェイズドアレイ超音波探傷の技術を適用、連続的に溶接部全長をリアルタイムで探傷する技術も開発した。新しい探傷技術は、酸化物の形態や分布を検査することが可能となる。これらを組み合わせた溶接部の信頼性の高い電縫鋼管としてマイティーシームを開発した。マイナス50度以下の低温下における靭性が確保できる。

マイティーシームは、電縫鋼管の適用を拡大できるほか、生産性も高く、さらに寸法精度が高いため、鋼管の継ぎ目部分の溶接負荷の低減など、ラインパイプ敷設のコスト低減も図れるという。