富士経済は、地球温暖化問題などから世界的に関心が高まっている太陽光発電システム、周辺機器、製造装置、製造関連消耗品などの市場について調査を実施した。

その結果を報告書「2010年版太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望 下巻:太陽光発電システム関連・製造装置関連市場編」にまとめた。

報告書では、太陽光発電システム構成機器やスマートグリッドシステム、エンジニアリングなどの技術・市場を調査分析するとともに、太陽光発電ビジネスのバリューチェーンの技術・市場動向も総括した。

調査結果によると、太陽光発電システムは、太陽電池のコスト構成が大きいことから、同システム市場も容量ベースでは増加したものの、金額ベースではポリシリコン価格の大幅下落の影響で縮小した。

太陽電池製造に利用される製造装置や消耗品の市場は、太陽電池の生産量自体が増加していることから拡大している。同様に、太陽光発電システムを構成する太陽電池以外の周辺機器の市場も太陽光発電システムの販売量の伸びに連動して拡大している。

全体として、今後の成長は、太陽光発電による発電コストが系統電力料金と同等になることにかかっていると指摘、コスト低減ロードマップを描き、実行していくことが市場拡大のカギを握ると分析している。

2009年の太陽光発電システムの市場は2兆8500億円だったが2010年に4兆500億円に拡大する見通し。さらに2025年には18兆3000億円と、2009年の約6.5倍に膨らむと分析する。

太陽光発電システム構成器市場は太陽電池が2009年が1兆6801億円、2010年が2兆1187億円へと拡大し、2025年には8兆9978億円になると予測する。パワーコンディショナは、2009年が3570億円、2010年に5790億円となり、2025年には3兆200億円を予測する。

消耗品市場は炭素材料やSiC砥粒、スチールワイヤなどが軒並み拡大、消耗品全体では2009年1474億円だったのが2010年に1827億円となり、2025年には6783億円を予想する。