日立製作所は、ハードディスクドライブ(HDD)のモーターやエアコンなどのコンプレッサーから、ハイブリッドカーの駆動用モーターに使用されるレアアース磁石をリサイクルする技術を開発した。

同社は、使用済み製品からレアアース磁石を分離・回収する装置を開発するとともに、乾式手法による実験でレアアース磁石からのレアアース抽出に成功した。今後、リサイクル全体のコストや回収率を試算した上で2013年をめどにリサイクルを本格化する。

HDDから手作業でレアアース磁石を分離・回収する場合、作業者1人につき台当たり5分程度要する。今回開発した装置は、ドラム型の装置を回転させることで、HDD本体に連続的に振動や衝撃を与え、ネジを緩ませて構成部品をそれぞれの部品ごとに分解する。装置からは、レアアース磁石が含まれる部品が本体から分離した状態で排出され、作業者は該当部品を目視選別するだけで容易に回収できる。人の手による分離・回収の約8倍の効率化が実現する。

コンプレッサーは従来、分解が困難だったが、新たに切断装置や脱磁装置などを開発、高効率で安全な分離・回収技術を確立した。