5日のリーフ公道試乗イベントには85名の一般応募者が参加

日産自動車は12月4日と5日の2日間、電気自動車(EV)『リーフ』初の公道試乗イベントを開催した。リーフの走りを体験した一般参加者からは、EVならではの走りに好意的な感想が寄せられる一方で、実際に購入に至るまでには「条件」があると考えていることがわかった。

5日におこなわれたリーフ試乗イベント「the new action TOUR(ザ・ニュー・アクション・ツアー)」の参加者は85名。実際にリーフに試乗した参加者のうち約10名に試乗後の感想を聞いた。

多くの参加者がまず口にしたのは「とにかく静か」というもの。モーターで走行するEVならではの静粛性に驚きを隠せないようだ。「低速時に発生する接近通報音も車内では聴こえないほど」とも。次いで多かったのが「加速がスムーズで乗り心地が良い」という回答。「スムーズに発進・停止できるので同乗者にもやさしい。運転が上手くなったような気になる」というコメントもあった。

リーフの乗用車としての仕上がりについては、好意的な感想がほとんどだった。また、上記のようにコメントした人についてはほぼ全員が「リーフを購入したい」と回答した。

いっぽうで、「購入したい」としながらも「価格がもっと安ければ」「200km以上走る事ができれば」「充電インフラがより整備されるまで待ちたい」「パソコンやカメラと同じでしばらく様子を見てから買いたい」といったように、多くが「条件付きで」購入したいと考えていることがわかった。

埼玉県から参加した女性は、「リーフだとちょっとサイズが大きい。子どもの送り迎えなどに気軽に使えるようもっとコンパクトで、100万円くらいならすぐにでも購入したい。あとは現在マンション住まいなので自宅で充電できないのが課題」と話す。

また、「ドイツ車が好き」だと語る40代男性は、「車両の出来自体は文句のつけようがない。だが、300万円という価格は不釣り合いなのでは。“エコ志向”の人はともかく、普通にクルマを買い替える感覚では高すぎる」と厳しい意見を寄せた。

20代大学生の参加者は、同じように「価格」が課題としながらも興味深いコメントを残した。「学生仲間でクルマを自分から買おうとする人はほとんどいない。だが、リーフは普通のクルマとは違う全く新しいツールとして、iPhoneやiPadのように若者にも受け入れられるのでは。携帯電話の料金のように利用料金を月額で支払うとか、普通のレンタカー以上に安く、しかもいつでもどこでも借りることができるのなら、充電設備の不安もないし利用者は増えると思う」と語った。

the new action TOURでは試乗だけでなくEV普及に関するワークショップも同時に実施し、参加者たちは思い思いのEVに対する意見をぶつけあう。ここで提示された意見やアイデアは日産や、同イベントを開催する自治体にフィードバックされEV普及に活かしていくという。リーフの今年度生産分は既に受注でいっぱいだが、生産能力が整う2012年以降の販売台数を伸ばすカギは、どれだけユーザーの声に耳を傾けることができるかにかかっているのかもしれない。

初の公道試乗をおこなった日産リーフ 初の公道試乗をおこなった日産リーフ リーフ 日産ギャラリーに展示されているリーフ 3日の発表会にはリーフの予約者たちも駆けつけた