11月29日午前9時45分ごろ、三重県大台町内にある紀勢自動車道のトンネル内で、対面通行区間の上り線を走行していた大型トラックが対向車線側へ逸脱。対向の乗用車と衝突する事故が起きた。クルマは炎上して3人が死亡。4人が重軽傷を負っている。

三重県警・高速隊によると、大型トラックはトンネル内を走行中に対向車線側へ逸脱し、トンネル出入口付近で対向車線を順走してきた乗用車と正面衝突。立ち往生した2大の車両に対し、後ろから進行してきたワゴン車が衝突。車両3台が関係する多重衝突に発展した。

3台の車両は大破炎上。乗用車に乗っていた4人のうち、助手席に同乗していた84歳の男性が腹部強打の重傷。残る3人は車外に脱出することができず、全員が焼死体で発見されている。死亡したのは80歳の男性と、78歳の女性2人とみられる。このほか、後続車を運転していた大紀町内に在住する44歳の女性と、トラックを運転していた奈良県大和高田市内に在住する26歳の男性が軽傷を負っている。

現場は大台町下三瀬付近。トンネルは全長約600mと比較的短いトンネルのため、自動で作動する消火用スプリンクラーは設置されておらず、消火器が合計24本装備されているのみだった。紀勢道は高速道路無料化実験の対象区間となっており、実験が開始された今年6月以降の交通量は以前より格段に増えていたが、スプリンクラー設置基準となる通過4000台/日の基準は満たしていなかった。

警察ではトラックの運転者から自動車運転過失致死傷容疑で事情を聞いているが、調べに対しては「トンネル内で路上に落ちていた金属片を踏んだ。タイヤがパンクして制御不能になった」などと供述しているという。トンネル内から金属片が実際に発見されており、警察が事故との関連を調べている。