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今年7月に静岡県牧之原市内の東名高速道路上り線で発生した大型トラック同士の追突事故について、静岡県警は11月28日、運転手の過労状態を把握しながら業務を継続させたとして、運送会社で社長を務める64歳の男を道路交通法違反容疑で逮捕した。

静岡県警・高速隊によると、問題の事故は2010年7月23日午後10時20分ごろ発生した。牧之原市坂部付近の東名高速道路上り線で、車両故障のために路肩へ停車していた大型トラックに対し、後ろから進行してきた別の大型トラックが追突。車外で点検作業を行っていた30歳の男性運転手を、押し出されたトラックが直撃した。

この事故で被追突側の車両にはねられた男性が死亡。追突したトラックを運転していた60歳の男も軽傷を負った。後の調べで、追突側のトラックを運転していた男は漫然状態で運転していたことが判明している。

追突側トラックを運転していた男は事故2日前の7月21日に会社のある徳島県徳島市を出発して茨城県に向かい、事故当日である23日の朝に大阪へ到着していた。会社は男の過労状態を把握しながら、さらに千葉県へ向かうように指示。千葉県へ向けて走行中に事故を起こしていた。3日間の勤務のうち、連続運転時間は最長で約12時間40分。睡眠は仮眠程度しかとれず、最も長いものでも4時間弱だった。

警察では会社が運転手の過労状態を把握しながら、さらに労働を強いたことが事故に結びついたと判断。この運転手が勤務する運送会社で社長を務める64歳の男を道交法違反(過労運転下命)容疑で逮捕した。

調べに対して男は「法律に反しているのはわかっていたが、他に人がいないので命じた」などと供述しているようだ。