出光興産は、自動車用エンジンオイルなどを販売する子会社「出光ルブリカンツRUS」をロシアのモスクワに設立し、12月1日から営業を開始する。

ロシアでは、2008年に乗用車保有台数が約3000万台に達するなど、モータリゼーションが本格化している。新車登録台数は世界第5位の約290万台。その6割は日本車を含む輸入車が占めており、極寒地という気候条件からも低温流動性の良い合成油や、半合成油の高級エンジンオイルが求められている

これまでロシア市場では、ドイツにある子会社の「出光ルブヨーロッパ」が製品供給の窓口として販売や技術面でサポートしてきたが、高級エンジンオイルに対するニーズが高まっていることから、ロシア国内での販売体制を強化するため、販売会社を設立を検討してきた。

新たに設立した「出光ルブリカンツRUS」は資本金が4500万ルーブル(約1億2000万円)。今後、出光ルブリカンツRUSが、日本や欧州などの製造拠点から省燃費高機能自動車用エンジンオイル、高機能工業用潤滑油と関連商品を輸入し、ロシアでの供給体制を構築。2015年には売上高10億円を目指す。

ロシア経済は2008年秋の金融危機の影響を受けたものの、2010年は経済成長が見込まれており、中長期的には自動車用、工業用を中心とする高性能、高機能潤滑油の需要が拡大するとことが見込まれている。