田中貴金属工業は30日、2004年4月から2010年9月(上半期)までの燃料電池用触媒の用途別出荷量(指数)を発表した。それによると、このまま上半期の推移で出荷が続くと、2010年度は過去最高の年間出荷量となる見通し。

年間の出荷量を月平均値で見ると、2010年度の上半期を経過した現在、過去最高の出荷量を記録している。

燃料電池用触媒は、2004年度の総出荷量を基準にすると、自動車用燃料電池の開発が活発だった2006年度は、自動車向けの出荷量が全体を牽引、年間の出荷量が過去最高の169%を記録した。

しかし、その後、コストや燃料供給インフラの問題から燃料電池車の普及が疑問視され、開発が下火となったこと、さらに2008年9月のリーマンショックを機に、自動車メーカーの業績が急激に悪化し、研究開発投資が抑制された影響もあって出荷量は減少し、2009年度には133%となった。

2010年度上半期の時点では77%まで出荷量を伸ばしており、現在は実証試験を継続しながら、本格的な導入への準備段階に入ったと見ている。

一方、全体では2009年度に家庭用燃料電池「エネファーム」の本格的な導入開始を背景に162%にまで回復し、現在も増加傾向にある。