トムスから参加した中嶋一貴。走行直後、エンジニア陣と話す

11月29日、富士スピードウェイでフォーミュラ・ニッポンの公式合同テスト初日が開催され、注目のF1参戦経験ドライバー・中嶋一貴が「レースやテストでまともにレーシングカーを走らせるのは1年以上ぶり」ながら、レギュラー陣も混じるなかで13台中3位のベストタイムを記録してみせた。

「体力的、感覚的に大丈夫かな? という思いもありましたけど、どちらも問題なく走れることがわかりました。今日は、自分自身の馴らしから始めて、そこそこタイムが出てから、セットアップやパーツのテストに入っていったんです。そういうなかでトップとコンマ3秒差の3番手(1分24秒172)ですから、まあ、いいようなわるいような結果ですかね(笑)」と語る表情は明るく、来季の参戦カテゴリーについて「日本も(Fニッポンも)有力な選択肢のひとつ」と語る状況下、手応えある第一歩を踏み出したと言っていいだろう。

今回は全日本F3時代の古巣でもあるトムスからの参加。この日の午後には、今季レギュラードライバーのアンドレ・ロッテラーと大嶋和也(ともに1勝。今回のテストには参加していない)、両選手のセットアップを試し、「僕には大嶋仕様の方が合ってました」。また、08年のF1日本GPで富士を走った経験と照らしあわせて、「いちばんの違いを感じるのはブレーキングですね。これはまったく別物。それ以外は、それほど違和感ないです」と、世界最高峰と日本最高峰のマシンの違いも解説。「(Fニッポンマシンは)GP2のマシンに近いイメージだと思います」とも。

この日は平日のテストにしては多くのファンが集まり、走行終了直後はトムスのピット裏にちょっとした人だかりができたほど。08〜09年とF1にフル参戦(F1デビューは07年最終戦)した実力者だが、今シーズンは浪人生活を強いられていた。レース復帰を果たす予定の来シーズン、中嶋一貴がファンの熱い視線を集めることになりそうだ。

まともな走行は1年以上ぶり」の一貴だが、初日総合3番手のベストタイムをマーク 一貴のテストを、舘信秀トムス監督らが見守る 初日のトップタイムは塚越広大。今季はHFDPから参戦していたが、今回はダンディライアンの1番車を駆っている チームルマンの2台には国本雄資(全日本F3-Cクラス王者)、蒲生尚弥(全日本F3-Nクラスシリーズ2位)ら若手が搭乗 2010年のFニッポン新人王・山本尚貴は今回、無限チームからのテスト参加(シーズンはナカジマ所属)。無限はSUPER GTでの所属チームだけに、コミュニケーションはバッチリだろう。初日、2番手タイムをマーク