名古屋市で行われた会見のもよう

◆“対応の早さ”が決め手

フジタクシーグループは2年ほど前から今回の新ステム導入を画策しており、ドコモとKDDIにも話を持ちかけたという。フジタクシーグループ梅村明正代表取締役会長は、ソフトバンクを選んだ理由として「対応が早かった」ことを第一に挙げた。

一方で、ソフトバンクはつながりにくいという声もあり、大地震が発生した場合などはスマートフォンそのものが役に立たなくなることも考えられる。「万一、災害でシステムが使えなくなったらすべて“流し”に切り替える。そもそもお客様も電話がつながらない。配車業務どころではない。基地局はこれから増やしてもらえるようだし」(同)と、さほど不安視していない様子だ。

それよりもスマートフォンの拡張性に注目しており、「位置や顧客情報の送受信だけでなく、業務連絡など個別にできるようになれば、タクシーに装備するのではなく、従業員個人個人に持たせたい。通話代もかからない」(同)と期待を寄せる。


◆違うプラットフォームでの構築もあり得る

システムはリアライズ・モバイルが開発した。プラットフォームにWindowsMobileを選んだのは「開発段階でマイクロソフトからのサポート・協力が大きかったことから」(リアライズ・モバイル・コミュニケーションズソリューション事業部小野シニアマネージャー)だという。ただ、「今後、AndoroidやiOSなどに移行することも選択肢の一つとして当然考えている」(同)と、プラットフォーム移行には含みを持たせた。

行う業務は二つ。そのうち配車管理では、乗務員はまずログインして、出庫メニュー、乗車メニューを選ぶ。配車センター側は客からの要請電話で顧客データベース登録し、客との直近車両の位置を地図表示し、乗務員へ配車打診し、返事をもらって確定するというもの。もう一つの業務である業務連絡は、これまでの無線では一斉配信のみだったが個別車両ごとにできるようになる。

「当面は従来のアナログ無線と併用していくが、今回の取り組みは顧客満足度の向上にもつながる。個人的には、(業務)無線の時代は終わったと思っている」(梅村会長)。同社の結果いかんで、同社以外でのスマートフォンを利用するタクシー会社が増えることは間違いない。厳しい状況が続いているタクシー業界におけるサービス向上、経費削減の決め手となるか。

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