名古屋市で行われた会見のもよう

◆名古屋のタクシー会社が全国に先駆けて実用化へ

タクシー無線の代わるスマートフォンを使った新たなタクシー配車管理システムが間もなく実用化されようとしている。取り組んでいるのは名古屋に本社を置くフジタクシーグループで、ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクモバイルが請け負う。

実証実験は一部の車両で11月から始まっており、それまで個別のシステムで運用していた運行支援や業務管理などを、Windows Mobileを搭載した昨年発売のスマートフォン「SoftBank X02T」(東芝製)に集約。タクシー無線に頼らずスマートフォンとそのネットワークで構築しているのが特徴。運転手がいろいろな無線機器を使いこなすのは難しいが、スマートフォン一台だけなら使えるはず、というのがその背景にある。来年4月をめどに全車両への導入を目指す。

◆狙いはコスト削減とサービスの向上

フジタクシーグループは「他社運賃より2割から4割安い」を掲げ、全車の中から一台だけを金色に塗って走らせ「見かけると幸せになる金のフジタクシー」で話題を振りまくなど、名古屋のタクシー業界の異端児ともいえる存在だが、今回の新システム導入の背景には、やはり国からの指導が絡んでいたようだ。

タクシー業界は2016年にデジタル無線に完全移行させるという国からの指導が決定しており、移行にあたっては新たな設備投資が必要となる。であれば安くて便利なスマートフォンを利用した方が得だ、ということで全国で初めての導入をめざすこととなった。

「タクシー無線のデジタル化は、GPS機能やカードリーダーも含めると、イニシャルコストは一車あたり100万円ほどかかる。それがスマートフォンなら半分程度に抑えられる。ランニングコストも半分になる」(フジタクシーグループ梅村明正代表取締役会長)。所有全車(513台)では2億円もの削減となり、負担の大きかった地図更新というランニング費用も、スマートフォンなら大幅に軽減できる。

また、「配車の指示に、現在は5〜10分ほどかかっているが、今回の新システムなら1分程度で完了する」(同)。つまり待ち時間が大幅に短縮される。将来的には料金決済、防犯対策など機能を拡充させていくことも可能なだけに、他社に先駆けた新たな付加価値となるわけだ。

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