日立電線は、高速で安定した伝送特性を持ち、狭いスペースでの自由な配線を実現するフレキシブル薄型配線材『平織細径ケーブルハーネス』を開発、量産を開始した。

今回開発した平織細径ケーブルハーネスは、細径同軸ケーブルを縦糸、ポリエステル素線糸を横糸にとって織り合わせた帯状のハーネス。帯状ながら0.3〜1.0mmの薄さを実現、横糸の密度を調整したり、帯状に織っていないバラ線部分を設けたりすることで多様なハーネス形状への加工が可能となっている。

また、曲げやひねり、折り曲げへの耐久性も備える。46AWGサイズの平織細径ケーブルハーネスの場合、無荷重の状態で曲げ半径6mm、±90度の繰返し曲げ試験で、1000万回以上の繰り返し曲げでも疲労断線しないことを確認したという。狭く異形状のスペースへの配線や長時間の可動が求められる配線の材料に適している。

細径同軸ケーブルの線心は全てシールドで覆われているため、耐ノイズ特性がFPCよりも高く、特性インピーダンスのマッチングも容易なため、高速・安定した信号伝送が可能。

価格面でもFPCのように金型を製作する必要がないため初期費用を抑えることができる。

今後、デジタルカメラや薄型テレビといった電子機器分野での拡販を狙う。2012年度には平織細径ケーブルハーネスで年間売上高3億円を目指す。