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車名に「tS」が付けられたSTIのコンプリートカーは『レガシィ』が最初で、『フォレスター』は2番目となる。STIのクルマづくりのコンセプトである“Sport, Always!”を採用したモデルだ。

ところでコンプリートカーと後からSTIのパーツを追加したクルマの違いとはいったいなんなのだろうか。

スバルテクニカインターナショナル(STI)の車両実験部に所属し、フォレスターtSの足回りを担当したエンジニアの坂田元憲さんは「コンプリートカーの場合はSTIのパーツを組み込んでいるのはもちろんですが、後付けできないような細かなパーツの装着を製造工程時に組み込めるよう、工場の方にお願いしています」と説明する。細かなパーツとは、ゴムブッシュの類だという。

「フォレスターtSのベースとなったS-EDITIONに対し、STIの販売する後付けパーツをすべて組み込んだと仮定した場合、tSの乗り味にどこまで近づけることができるのか?」という、ちょっといじわるな質問もぶつけてみた。坂田さんは「難しい質問ですね」と悩みながらも、「80%程度…ですかねえ。100%に至らないのは事実だと思います」と答えた。

後付けパーツをすべて装着しても80%程度ということに驚かされたが、坂田さんは「その足らない20%にSTIコンプリートカーとしての味があるのです。製造工程時にやらないと埋まらない、達成できない味が。価格はベースカーよりもだいぶ高くなってしまうのですが、STIのエンジニアとしてお勧めしたいのは、実はその20%の部分なのです」という。

ちなみにフォレスターのS-EDITIONは約310万円。これに対してtSは約360万円となる。たしかにこのご時勢で50万円のアップは辛いようにも思えるが、「男性の方はもちろんですが、できれば女性の方にもフォレスターtSを運転してもらい、そのハンドリングと乗り心地の良さを実感していただきたい。海外ブランドもいいですが、日本ブランドの本気を感じてください」とも坂田さんはいう。

「フォレスターtSに走りの楽しさを盛り込んだのはもちろんなのですが、ハンドリングの良さも両立させています。クルマのサイズからは想像できないほどスムーズに動きますし、SUVとしては抜群の操縦安定性を誇る安全なクルマです。旦那さんの道楽のためでなく、家族の、お子様の安全のためにこのクルマをお勧めしたいです」(坂田さん)

走りのSTIではあるが、同時に安全のSTIでもある。フォレスターtSは限定300台。今ならまだ十分に間に合うそうだ。

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