デザインチャレンジ:キャデラック・アエラ

ロサンゼルスモーターショー主催団体は19日、「第7回デザインチャレンジアワード」を、キャデラックとスマートに授与した。

デザインチャレンジは、ロサンゼルスモーターショーの恒例イベント。米国カリフォルニア州にデザイン拠点を置く自動車メーカーが参加するデザインコンペティションだ。今年は、GM(キャデラック)、ホンダ、ヒュンダイ、マツダ、メルセデスベンツ(スマートとマイバッハ含む)、日産、トヨタ、ボルボの8社が、参加した。

今年のテーマは、「1000ポンド(約450kg)の車」。快適性や衝突安全性能を満たしたうえで、究極の軽量車のデザインを競い合った。

最優秀に輝いたキャデラック『アエラ』は、同ブランドの理念である「アートオブサイエンス」を発展させ、先進的でスタイリッシュな超軽量車を提案した1台だ。

ボディタイプは、2+2のツーリングクーペ。モノフォームフレーム構造のボディには、NASA(米航空宇宙局)が2003年の火星探査で使用した「マーズローバー」と同様の素材を採用し、車両重量は1000ポンド(約450kg)に抑えられた。

パワートレインは、圧縮空気を利用したPDSと呼ばれるシステム。690気圧で圧縮された空気により、最大航続距離1000マイル(約1600km)を実現する。AIO(オール・イン・ワン)と呼ぶホイールシステムは、車輪内にステアリングやサスペンション機能を内蔵。GMが開発を進める自動運転システム、「V2V」も搭載される。

また、同じく最優秀のスマート『454WWT』は、米国西海岸特有の陽気さと、質実剛健なドイツのテクノロジーとを融合させたユニークな遊び車の提案。車名は、1000ポンド(454kg)に由来する。

454WWTには、カーボンファイバー製のSGR(スマート・グラニー・ロボット)構造を導入。また、ウィンドウやフェンダー、バンパーはリサイクル可能なプラスチック製とした。ルーフ厚はとても薄いが、高い強度を持つリサイクル素材を使用。それぞれのパーツの塗装を変えているのも特徴だ。

さらに、各パーツはボルトオンで取り付けられ、多彩なカスタマイズに対応。ドア、ルーフ、エンジン、ドライブトレインは、簡単に脱着できる。カーボンファイバー製のホイールには、サスペンションを内蔵。非常にフラットなタイヤが装着される。

今年のデザインチャレンジは、2ブランドが受賞するという異例の結果。これについて主催者側は、「今年の各社の作品は例年になくレベルが高く、1台に決めるのは困難と判断した。キャデラックとスマートの作品は、コンセプトは全く異なるが、ブランドの魅力がどちらもストレートに表現されている」とコメントしている。

デザインチャレンジ:スマート454WWT