ネオホワイト・ハイドレート法

JFEエンジニアリングは18日、二酸化炭素(CO2)をほぼ常温・常圧で固体化し、分離・回収する技術の開発に世界で初めて成功したと発表した。

同社は、CO2を含む水を特定の圧力下で低温にすると、CO2だけシャーベット状の固体になり、分離・回収が可能になる現象を生かして、CO2を微細気泡化して水と混合した上で蓄熱材の「ネオホワイト」を微量加えることで、二酸化炭素の固体化が促進され、必要な圧力・温度条件が大幅に緩和される現象を発見した。

ネオホワイトは、同社が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同開発した蓄熱媒体で、7度程度で固体化する新しい物質。この技術を発展させることで、二酸化炭素の固体化に必要な圧力や温度条件をコントロールすることが可能になった。

ベンチ試験では、ほぼ常圧・常温でもCO2を固体化でき、分離・回収できることを確認している。既存技術である化学吸収法と比べ、吸収した溶液から二酸化炭素を分離するために必要な熱エネルギーが不要のため、より広範な排出源に従来の半分程度のコストで適用できるという。

今後、火力発電所や製鉄所などの燃焼排ガスからのCO2の分離・回収プラントを前提にした大型設備での実証試験を目指す。

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