アジア太平洋経済協力会議(APEC)に関連する閣僚級会談で、最も成果を上げたひとつに、日中のレアアース(希土類)輸出入問題があるのではないか。

16日の閣議後会見でも大畠章宏経済産業相は、再び中国国家発展改革委員会の張平主任(閣僚級)との会談成果を取り上げた。

大畠氏は張平氏と13日に約2時間半の会談を持った。「前半はレアアース問題に関するお互いの状況、認識の意見交換だった」と、いう。その後に予定された記者会見のために、「共通認識の元で会見することが必要だろう」(大畠氏)と、両者の内容を合意。その文言の一致にも「かなりの時間をかけた」という。

それは以下の3つがポイントだった。

●中国は世界のレアアースの供給に積極的に貢献している。現在の税関への管理監督の強化、レアアース業界への管理の強化は、レアアース資源の秩序ある開発と持続的な利用に伴うものである。

●税関での荷物の滞留に日本が関心を持っていることに理解する。国家発展改革委員会はすでに国内の関係部門と連絡を取り合っている。滞っている問題は近いうちに適切に解決する。

●レアアースの輸出と協力の問題は、中国が協議を原則に、話し合いを強化し、理解を深めることを希望する。

中国はレアアースの埋蔵量の3分の1を占めているが、同時に世界の需要の97%をまかなっており、大畠氏は「その態勢がこのまま続けば、中国が考えている保有するレアアースが枯渇するということについては、私自身もよく理解する」と、中国側の主張に理解を示した。

張平氏は、日本側から輸入が滞っているという指摘がある点は、税関での荷物の滞留は来日前に調査し、税関検査を効率的かつ迅速に行うよう関係機関に指示を出したと、大畠氏に伝えたという。

問題の解決は目前。しかし、両国の共通認識が、中国国内の行政手続きに反映するまでにどれだけの時間が必要なのか、ということが気にかかる。