宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた、サンプル収納容器から採集した微粒子の全てが地球外物質で、小惑星イトカワ由来であると発表した。

JAXAでは、6月13日に豪州のウーメラ実験場に着陸したはやぶさの帰還カプセルのサンプルキャッチャーA室から、特殊形状のヘラで採集した微粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察・分析した上で、1500個程度の微粒子を岩石質を確認した。

それらを分析したところ、鉱物種と存在割合、鉱物の成分比率が隕石の特徴と一致したことや、はやぶさに搭載したリモートセンシング機器で推定した表面物質のデータと整合すること、回収した容器内から地球上の一般的な火成岩の破片が見つかっていないことなどから、採集した微粒子のほぼ全てが地球外物質で、小惑星イトカワ由来であると判断した。

採集された微粒子のほとんどは、サイズが10ミクロン以下の極微粒子であるため、取扱技術について特別なものが必要。

JAXAでは今後、回収されたサンプル収納容器から微粒子の採集を引き続き行うとともに、イトカワ由来の微粒子のより詳細な分析を進め、太陽系の起源と進化の解明に貢献していく。