たこフェリーの愛称で親しまれてきた「明石淡路フェリー」(大麻一秀社長)の明石・岩屋航路が15日で運航休止した。この影響で明石海峡大橋を通行できない125cc以下のバイクが孤立。移動できないままとなった。

同社は休止の理由を「国の施策である高速道路料金見直しに伴うもの」として、海を渡ることができずにユーザーや二輪車販売関係者などから不満が噴出している。

同航路は年間約2万台のオートバイを運んでいた。明石淡路フェリーが運休しても歩行者や自転車は、高速船「淡路ジェノバライン」に乗り換えることが可能だ。また、四輪車は明石海峡大橋を通行して、明石‐淡路島間を往復できる。

しかし、125cc以下のオートバイは自動車専用道を通行することもできず、オートバイを乗せる船もない。陸路も海路も行く手をふさがれた形だ。

淡路市に住むバイクユーザーの一人は「ガソリン税は四輪車も二輪車も同じ。何のための税金を負担してきたのか」と、憤っている。

「明石淡路フェリー」は、明石市と淡路島島内の自治体が出資する第三セクター方式の民間会社だが、「07年比較で料金収入は約55パーセント、航送車両台数は約60パーセント減少し、運行会社の経営努力で補える範囲を大幅に超えた深刻なもの」(国土交通省などへの要望書)と訴えてきた。今年10月に営業継続を断念し、今日で運行を休止した。

今後は新たな出資者を探して再建の道を探っていくものの、行く手には大幅な人員整理と、現状のフェリーを売却して需要量に応じた機材交代を促進させなければならないなど課題が山積する。