レース1を制した面々。左から平中(GT300)、ライアン(GT500)、ロッテラー&舘信秀トムス監督(Fニッポン)

初開催を迎えた「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」は、大会2日目の13日、SUPER GT(スーパーGT)GT500クラス、同GT300、フォーミュラ・ニッポン(Fニッポン)の“決勝レース1”を各22周で行ない、20年ぶりに復活したJAF GPというビッグタイトルを巡る攻防がいよいよ本格化した。

好天の富士スピードウェイ。約100kmのスプリント決戦が、Fニッポン〜GT300〜GT500と矢継ぎ早にスタートする午後、まずFニッポンのレース1を制したのはアンドレ・ロッテラー(トムス・トヨタ)だ。昨日の予選で記録した最高速度の順で決まった2番グリッドから好スタートで奪首、そのまま逃げ切って先勝した。

明日のレース2ではポールスタートがすでに決まっているロッテラー、JAF GP獲得へ向けて大きく前進したことになる。

2位が大嶋和也で、トムスは1-2フィニッシュ。3位にはホンダエンジン勢最上位の塚越広大(HDFP)が入った。最高速キングとして、この日のポールからスタートしたのは新人ケイ・コッツォリーノ(チームルマン・トヨタ)だったが、「スタートでホイールスピンしてしまった」ために出遅れ、無念の9位に終わっている。

続いて行なわれたのは、GT300。スーパーGTはいつものシリーズ戦とは違って、2クラス混走ではなく、レース中のドライバー交代もなし。そしてスタートがスタンディング方式に変更されたことでも、レース展開が大いに注目されたが、スタートでの大きな波乱はなかった。

直線有利なFIA-GT規定車が、規定面の不利もあって直線苦手なARTAガライヤ(ポール発進)を抜いていく流れとなり、終盤の激しい三つ巴戦を勝ち抜いたフェラーリ(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430)の平中克幸が優勝。Fニッポンからの連闘という過酷なスケジュールのなかで、バトルを制しての勝利だった。

そして最後はGT500のレース1。こちらはポールスタートのレクサス『SC430』、リチャード・ライアン(ZENT CERUMO SC430)が、後方の激戦をよそにポール・トゥ・フィニッシュ。今季シリーズ戦未勝利の雪辱を晴らし、JAF GP獲得に向けて幸先のいい決勝初日となった。

明日のレース2は相棒の立川祐路が予選5位からのスタートなので、GP奪取に大きな期待がかかる。

また午前には、伝説的OBドライバーによるマツダ『ロードスター』のワンメイク戦、「レジェンドカップ」のレース1(8周)が行なわれた。

1993〜95年に現在のGT500に相当するカテゴリーで3連覇を成した影山正彦が、最終ラップで、95年に日本人初のルマン24時間耐久レース総合優勝者となった関谷正徳(現トムスGT500監督)をパスして優勝。年齢別ハンデによってポールスタートを得た最年長70歳の高橋国光は、8位でのゴールだった。

明日は、今日の結果をベースにしたリバースグリッドでレース2が争われる。

14日も、GT500/GT300/Fニッポンのレース2が各22周で実施され、3部門のJAF GPの行方が、土日2戦の合計得点で決まる。

表彰式もコース上で実施という異例づくしの大会 今回はトロフィではなく金メダル授与。やっぱり「カリッ」と? GT300のレース1、序盤はタイヤの温めに苦心したが「温まってからは素晴らしいパフォーマンス」で優勝した平中 Fニッポンのレース1ではトムス勢が1-2フィニッシュ。左ロッテラー(優勝)、右は大嶋 GTマシンとFニッポンマシンの同居生活となる3日間だ GT300で上位を走っていた安岡秀徒のポルシェが、直線で白煙を上げてストップ サポートレースのひとつとして、かつてのマイナーツーリングが富士に帰ってきた レジェンドカップのレース1。左から2位の関谷正徳、優勝の影山正彦、3位の黒澤琢弥 レジェドカップのグリッド。ロードスターに乗り込むのは、95年ルマン総合優勝者の関谷正徳(レジェンドカップ) 07〜08年のF1開催時以来、コース上のブリッジ看板にもメーカー名が 晴れの舞台、鈴木亜久里がARTAの若手有望選手を披露。左から野尻智紀、石川京侍、清原章太。「5年後にはトップカテゴリーで走れるくらい、頑張ってほしい。それができる選手たち」と太鼓判だ。5位だった自身のレジェンドカップ・レース1については、「カンペキ。トラ(高木虎之介選手)にオカマほられなければなあ(笑)」と回顧