インポートカーオブザイヤーを受賞したVW ポロ

10点はVW『ポロ』に入れた。その理由としては、Bセグメントという大きさ、車格なのに上級車種を脅かす存在にまで魅力を増して登場したことが大きい。

ダウンサイジングという考え方のエンジンは、小さな排気量でコンパクトなエンジンでもスーパーチャージャーやターボチャージャーという過給機を使って、大きなエンジンと同じトルクを発揮するから、エコとパフォーマンスを両立できるという考え方だ。これをポロの全車種だけでなく他の車種にも広く展開しているところがVWらしいところ。

ハイブリッド車や電気自動車という特殊なモデルだけで展開するよりエコに対する効果は大きいはずだ。さらに日本車と比べても負けない価格設定もポロの魅力のひとつになっている。

BMW『5シリーズ』には6点、COTYを採ったホンダ『CR-Z』は4点、プジョー『RCZ』は3点、スズキ『スイフト』は2点入れた。

BMW5シリーズは『7シリーズ』と共用する部分が多いシャシーによって、快適性、静粛性は格段に向上している。長距離ドライブでも疲れないのが魅力。

ホンダCR-Zはエコとファンの両立を図ったコンセプトに4点を入れた。

プジョーRCZはスタイリングに魅力を感じ、乗ってもスポーツカーのようなおもしろさを感じさせる。スズキ・スイフトは国際的に通用するクルマだと感心した。今回のCOTYには関係ないが、間もなく出ると噂されるスイフトスポーツの登場によって、スイフトの魅力も増すだろう。

結果としてポロはインポート・カー・オブ・ザ・イヤーになったが、輸入車が日本カー・オブ・ザ・イヤーの本賞になれる少ないチャンスの年だったと思っていた。31回目のCOTYで大きな変革があるかと期待していたが、残念ながら空振りとなった。

こもだきよし|モータージャーナリスト
クルマ好きというより運転が好きなモータージャーナリスト。日本自動車ジャーナリスト協会副会長、BMWドライバー・トレーニングのチーフインストラクター、JAF交通安全委員会委員、警察庁各種懇談会委員などを務める。

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