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10月25日から全国的に寒波が訪れ、27日にかけて札幌や北アルプス、那須高原など各地で初雪が観測された。また11月になれば、東北地方や北陸地方でも雪だよりが届く頃だ。

冬のドライブの必需品といえばスタッドレスタイヤ。昨年は厳しい寒さが続き、北海道・東北から北陸、山陰にいたるまで幅広い地域で豪雪に見舞われた。このためタイヤ専門店やカー用品店ではスタッドレス在庫が品薄になった。読者の中にも昨シーズンはスタッドレスの入手に困った人も多いのではないだろうか。

これから訪れる本格的な降雪シーズンに備え、早めの準備で愛車の安全を確保しておくに越したことはない。


◆古いスタッドレスは溝が残っていても要注意

まず気をつけたいのは、スタッドレスタイヤを一年中履いていたり、4年も5年も経ったタイヤをシーズンごとに使っているユーザーだ。溝が十分残っているように見えても、ゴムが硬化してグリップ力が低下してしまっているのだ。

スタッドレスは柔軟性に富んだゴムを利用しているが、これが圧雪路やアイスバーンでのグリップを確保し、雪が溶けかかった道での排水性に大きな効果を発揮しているからだ。

また、1年中スタッドレスを履いているユーザーもしばしば見かける。ショルダー部のソフトなスタッドレスタイヤはサマータイヤと比べて乗り心地が良く、ステアリングも軽くなるという好む人もいるが、タイヤの溝は大丈夫だろうか。スタッドレスはドライ路面での摩耗が非常に早いため、溝の深さは要注意だ。いずれにせよ、なんと言ってもタイヤは安全に関わる商品。降雪シーズを前に今履いているスタッドレスの購入した時期や摩耗具合を必ずチェックし、少しでも不安要素があれば履き替えを検討すべきだ。


◆ここ数年のトレンドはハイスピードレンジ対応と燃費向上

次に、スタッドレスの商品トレンドについて見てみよう。大きな流れとしては、「燃費向上」と「ハイスピードレンジたの対応」の2点だろう。

2000年代に入ると、ハイブリッド車販売拡大に代表される環境意識の高まりとともに。サマータイヤのトレンドは、グリップ重視から燃費重視・ライフ重視へと変化してきた。
スタッドレスもこのトレンドに追随するように、ここ1、2年で転がり抵抗を低減した環境タイヤが登場。例えば、ヨコハマタイヤ『アイスガード トリプルプラス iG30』は温度に応じてゴムの性質を変化させてグリップを最適化させる技術を採用したり、トレッド構造の改良によりグリップを落とすことなく燃費向上を図るなど、各社工夫を凝らしている。

また、こもうひとつのトレンドがハイスピードレンジへの対応だ。ミシュランの『エックスアイス XI2』などがその代表例だが、ショルダーの剛性を上げてドライ路面での速度レンジをアップさせるなど、重量級セダン/SUVに最適なチューニングがなされている。


◆吸着ゴムなど新素材の採用でハイレベルの氷上性能

こうしたドライグリップや燃費向上もさることながら、スタッドレスの最も重要な機能であるアイスバーンや圧雪路でのグリップ性能もここ数年で大きく進化している。とくに国内外の主要メーカーが出しているスタッドレスタイヤは吸着ゴムや撥水性に優れたコンパウンドの活用、パターンの改良によりきわめて優れたグリップ性能を得ている。
たとえば、ブリヂストン『BLIZZAK REVO GZ』は「レボ発泡ゴムGZ」と呼ぶ素材を用いて、摩耗時でも十分なグリップ力を発揮することを謳っているし、またトーヨータイヤの『ガリット G5』では「吸着ナノゲルゴム」を搭載して路面への吸着力を向上、吸水やひっかきの効果を最大限に引き出すという。

このように、スタッドレスタイヤは各メーカーで改良が重ねられており、その性能は年々向上している。まさに“最新こそ最良”。いざ雪が降り始めてから右往左往するよりも、早めの準備で冬のドライブに臨んでもらいたい。

MICHELIN LATITUDE X-ICE XI2 reproducible BLIZZAK REVO GZ(ブリザック・レボ・ジーゼット) BLIZZAK REVO GZ reproducible