昨年2月、新潟県長岡市内で飲酒運転と速度超過を原因とする死亡事故を起こし、危険運転致死などの罪に問われていた36歳の男に対する裁判員裁判の判決公判が22日、新潟地裁で開かれた。裁判所は被告に対し、懲役7年の実刑を命じている。

起訴状によると、問題の事故は2009年2月23日の午後10時20分ごろ発生している。長岡市寺泊岩方付近の県道を高速度で走行中の乗用車がカーブを曲がりきれず、対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきた軽乗用車と正面衝突。軽乗用車は大破し、運転していた19歳の男性が死亡した。

乗用車を運転していた36歳の男からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出。男も事故で骨折などの重傷を負っており、警察は回復を待ち、同年11月に危険運転致死や道路交通法違反容疑で逮捕。検察も同罪で起訴していた。

これまでの公判で、被告の酒気帯び運転だけでなく、制限50km/hの区間を110-120km/hで走行していたことが明らかにされているが、22日に開かれた判決公判で新潟地裁の山田敏彦裁判長は「被告は酒気を帯びた状態で、制御困難な高速度でクルマを運転していた」と認定した。

その上で裁判長は「被告は19歳のときにも死亡事故を起こし、その後も交通違反を繰り返すなど、交通ルールを遵守しようという意識に欠けていた」と厳しく指摘。派遣型風俗店の女性と約束した時間に遅刻しそうになり、高速度で走行した点についても「動機や経緯は浅はかであり、被告に同情の余地はない」とした。

検察側は「被告は事故直前に具体的な速度を認識していた」と主張。懲役10年を求刑していたが、裁判長はこの主張を退け、被告に対して懲役7年の実刑判決を言い渡している。