昨年6月、神奈川県横浜市都筑区内で乗用車同士の衝突事故を起こし、歩道で信号待ちをしていた看護師3人を死亡させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた19歳の少年に対する判決公判が19日、横浜地裁で開かれた。裁判所は被告に禁固刑を命じている。

起訴状によると、問題の事故は2009年6月1日夜に発生した。横浜市都筑区茅ケ崎中央付近の市道を走行していた被告少年の運転する乗用車が赤信号の交差点に進入。対向車線側から青信号に従って右折してきたワゴン車と衝突。さらにスピンしながら道路左側の歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた女性3人(当時31、43、49歳)をはねた。3人は全身を強打してまもなく死亡。右折車を運転していた41歳の男性も打撲などで全治20日あまりの重傷を負った。

被告は現行犯逮捕され、その後に自動車運転過失致死傷の非行容疑で横浜家裁に送致されていたが、家裁は検察官送致(逆送)を決定。横浜地検はこれに基づき、少年を同罪で起訴していた

これまでの公判で、被告は「信号を見落とした(看過した)」と主張していたが、横浜地裁の小池勝雅裁判長は「被告は距離にして約100m。時間にして5秒以上の間、信号表示を全く確認しなかった」と指摘。「被告のクルマは赤信号に変わってから2-3秒後に交差点へ進入した」と認定した。

さらに裁判長は、被告が「事故数日前に右足を負傷し、当時は左足でペダル操作をしていた」と主張していたことについて「被告には不自然な弁解が多く、内省が十分でない」と指摘した。

その上で「信号を確認するという、もっとも基本的な注意義務に反したために生じた事故であり、悪質である」と指摘。被告に対して禁固4年以上5年以下の不定期実刑の判決を言い渡した。