非接触充電

デルファイオートモティブは、エネルギー無線転送技術開発会社のワイトリシティ社と、ハイブリッドカーや電気自動車の自動無線充電器=非接触充電器の共同開発について合意した。

2社が開発する非接触充電器はプラグやコードが無い。ドライバーは、車庫の床や駐車場の舗装に埋め込まれた充電器の上に電気自動車を止めるだけでよい。システムが自動的に車載充電器にパワーを転送する。

ワイトリシティが特許を持つ非接触充電技術は磁気共鳴を用いる。磁気共鳴は非接触充電技術で実用化が先行する電磁誘導に対し、伝送距離が大きくなった時の伝送効率が高いのが特徴で、駐車時の車の位置決めの自由度が大きくなる。

電磁誘導式の非接触充電(給電)は電動歯ブラシ、コードレスホン、ICカードなどで実用化されている。電気自動車の充電では、車載機と地上機との間の距離が10cmで伝送効率92%といった実験例がある。逆にいうと、ドライバーは10cm未満の誤差で指定された位置に車を止めなければならない。

ワイトリシティのエリック・ジャイラーCEOによると、ワイトリシティの技術は3300ワット以上の伝送が可能で、住宅用プラグイン充電器と同等の充電効率だという。「電気自動車の充電は車庫入れや駐車場に止めるのと同じぐらい簡単になる。電気自動車の充電方法としては理想的だ。デルファイとの提携によってこのシステムの量産車やインフラストラクチャーへの展開が加速するだろう」とジャイラーは語る。

ワイトリシティは、2006年にMIT=マサチューセッツ工科大学チームが開発した磁気共鳴式エネルギー無線転送技術を商業化することを目的に、07年に設立された会社。

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