エクストレイル  20GT

日産『エクストレイル』のクリーンディーゼルに待望のAT車が追加された。それも最新鋭の6速ATが組み合わされた。

まず問題になるのがディーゼルエンジンの騒音だが、車室内にいるとほとんど気にならない。アイドリン中の車外音を聞くと、それなりにディーゼル車らしい音が聞こえるが、室内では停車中でも気になるレベルではなく、走行中の騒音はガソリン車と変わらない。

6速ATの走りはまずまず滑らか。自然な変速フィールは満足できるものだ。マニュアル車に試乗したときにはごく低速域でのトルク感に不満を感じたが、AT車はエンジンとATとのマッチングによってそれが解消されたような印象になる。そして2000回転を超えるあたりからの太いトルクは大きな魅力だ。

アクセルワークに対するレスポンスは特に良いとはいえないが、燃費の良いディーゼルエンジンのものと思えば納得できるし、マニュアルモードを選んで積極的に走れば、それなりのレスポンスが得られる。

価格はマニュアル車に対して5万円ほど高くなり、燃費は1km/リットル悪化した。経済性の面では悪い方に向かったことになるが、価格と燃費の差がこれだけなら、マニュアル車ではなくAT車を選ぶ意味は十分にある。

ただ、距離を走るユーザーでも2.0リットルや2.5リットルのガソリン車と比較すると、必ずしも経済性が高いとはいえない。ディーゼルのトルクにあふれた走りに魅力を感じるユーザーが選ぶクルマだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

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