田中貴金属工業はこのほど、2010年1〜9月における投資用金地金、プラチナ地金の販売量と買い取り量の指数をまとめた。欧州でディーゼル車の需要が戻りつつあり、プラチナの価格が上昇している。9月の月平均価格は4401円だ。

プラチナ地金において期間中の平均価格は4650円/g。昨年同時期の平均価格3586円/g、昨年1年間の平均価格3717円/gをいずれも大きく上回った。

プラチナの価格は中国など新興国市場での自動車販売台数の拡大などを背景に上昇し、4月に5000円/gを突破、同27日に今年最高の5385円/gをつけた。しかし、ギリシャのソブリンリスク深刻化による欧州でのディーゼル車需要の低迷懸念などにより、5月から値を下げ、8月には今年最安値となる4197円/gをつけた。

その後ソブリンリスクが一息つき、ディーゼル車需要も戻りつつあることから価格は再び上昇。新興国市場の自動車需要への将来的な期待感も追い風となり、円高の中、9月は4401円/gまで回復した。

プラチナ地金の売買状況は、昨年同時期と比べ販売量は43%減少、買い取り量は16%減少となった。価格が上昇しているにもかかわらず買い取り量が減少していることから、投資家の中に更なる値上がり期待があるとわかる。

高値で推移するプラチナ地金については、今後、中国はじめ新興国の自動車需要の動向や、金価格の動向に注目が集まる。

いっぽう金地金において2010年1〜9月の平均価格は3419円/g。昨年同時期の平均価格2869円/g、昨年1年間の平均価格2951円/gから、こちらも大幅な上昇となった。27年ぶりの高値圏だ。