帝人グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックスは、は、ドイツのグループ会社トーホウ・テナックス・ヨーロッパ(TTE)が、オーバーブルフ工場に年産1700tの炭素繊維製造第4ラインを10月から本格稼動を開始したと発表した。

東邦テナックスは、2008年秋のリーマンショック以降、炭素繊維の需要が急激に冷え込んだことから、日・欧・米の全拠点で生産調整を実施し、TTEに完成した第4ラインも、稼働を先送りしてきた。

しかし、今年度に入って航空機や風力発電など、一般産業向けに需要が回復傾向となってきたため、グローバルな適地生産体制の構築の観点から第4ラインを稼働させることにした。

炭素繊維市場は、2009年の販売量が2万3000t程度にまで落ち込みんだが、2010年以降は、年率15%以上のペースで市場が拡大していく見通し。さらに、自動車の軽量化のため、炭素繊維の活用を有望視する動きもあり、需要が想定以上に伸びる可能性もある。

東邦テナックスはこうした需要拡大に対応するため、今後も日・欧・米3極で最適な生産体制の構築に注力し、事業拡大を図っていく。