矢野経済研究所は、ドライコーティング市場の調査を実施し、その結果をまとめた。

調査は7〜9月にドライコーティング受託加工メーカーやドライコーティング加工ユーザーに同社専門研究員が面談などを通して調べた。

ドライコーティングは、主に金属基材の表面に耐摩耗性やそのほかのトライボロジー性の高機能特性を付与するための薄膜加工で、膜の種類はPVD膜、CVD膜、DLC膜がある。

調査結果によると、2009年度のドライコーティング市場は自動車生産台数の落ち込みで、07年度のピーク時の約65%の水準の147億5500万円まで市場は縮小した。2010年度に入って自動車産業での回復の兆しが見えてきたことで、自動車部品、自動車産業と関連の深い切削工具、金型分野での需要も増加傾向に転じると予想。10年度のドライコーティング市場は前年度比25.9%増の185億7900万円になる見込み。

09年度の各膜種別の需要分野比率ではPVDの場合、切削工具分野が37.0%、CVDは金型分野が37.9%、DLCは自動車部品分野が43.3%がそれぞれトップで、膜種によって採用される需要分野に大きな特徴が出た。