三井化学は、ディーゼルエンジン搭載車向けNOx還元添加剤である「アドブルー」の生産能力を増強すると発表した。

国内トラックメーカーは、世界一厳しいディーゼル排出ガス規制であるポスト新長期規制に適合するため、窒素酸化物(NOx)の排出量を低減する技術として尿素SCRシステムを大型車に搭載している。今後、中・小型トラックの一部でも尿素SCRシステムの搭載が拡がる見込み。アドブルーは、尿素SCRシステムに添加することで、NOx排出量を低減する仕組み。

同社は、2004年に現在のUDトラックスが尿素SCRの販売を開始した際、三井物産が販売元となってトラックステーションやトラック販売店各社とともに、全国1000か所以上でアドブルーの供給体制を整えてきた。

アドブルーは、大阪工場で国内最大級の生産規模を持つアンモニア、尿素から一貫生産し、この尿素を使って関東、九州の2工場でも生産しており、3工場合計の生産能力は7万キロリットル。

排出ガス規制強化に伴って今後、需要が伸びる見通しで、供給体制を向上するため、新たに北海道に4番目となる工場を設け、さらに2011年前半には名古屋に工場を新設する計画。各工場のアドブルーの製造能力は年間2万キロリットルで合計11万キロリットル生産能力を増強する。さらに2014年までには、生産工場を計7〜9か所に拡充し、合計年産約25万キロリットルに増強する。

さらにストックポイントは今年度3か所増やして8か所とし、少量容器の配送やローリー巡回配送の拠点として強化する。

販売に向けても新たに石油元売系各社のガソリンスタンドでの販売を加え、今年度中に「三井のアドブルー」扱い店を2000店舗超とする。