予選終了後のトップ3会見会場から、レースディレクターに呼ばれるロッテラー

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦オートポリス(大分県)は、10月16日にノックアウト方式の公式予選を実施したのだが、そこで“事件”が勃発した---。

上位8台が進出した最終のQ3(10分間)は、残り2分半ほどのところで赤旗終了に。原因はアンドレ・ロッテラー(トムス・トヨタ)がスピン後にコース上で停止してしまったためだったが、大半のマシンが計測2周目(ピットを出て3周目)からのタイムアタックを企図していたため、この段階ではまともなタイムをマークしていないか、タイム未計測の状況に……。

ところがロッテラーと同僚・大嶋和也だけは、計測1周目から“まとも”といえるタイムを出していた。よって、予選結果はトムスの1-2ということになる。そこで他チームから、「開始5分が無事に過ぎた時点で予選時間の延長が無くなる規則を利用しての、故意の行為では?」という疑義が挙がったのだ。

ロッテラー車はオフィシャルカーに牽引された後、押しがけ効果でエンジンが再起したのか、自走できた。これも疑義を強める結果となったようで、事態は混乱する。

予選終了直後、トップ3記者会見の場に現れたロッテラーと大嶋は、3位の平手晃平(インパル・トヨタ)が到着しないまま、待ちぼうけに。途中、レースディレクターにロッテラーが呼ばれ、一時退席して事情聴取に応じる場面も。そして“審議”への対応等のため、記者会見は延期された。

予選終了から2時間半ほどが経過した17時15分から会見が“再開”され、暫定結果ではロッテラーがポール(Q3:1分30秒879)、大嶋が2位(同:1分31秒973)、3位は平手(同:1分35秒235)。

ロッテラーは「ハードに攻めた結果、スピンして止まってしまった。自分自身も再アタックしたい気落ちだったし、他の選手が(規則によって)アタックのチャンスを失ってしまったことも残念に思う。ポールを喜ぶような気分でないことも確かだ」と語っている。なお、正式結果は18時現在、出ていない。

とにもかくにも、最もスリリングな予選Q3のタイムアタック合戦が見られなかったことは、観客にとって残念な事態であった。翌17日の決勝で、予選のぶんまで見応えある戦いが演じられることに期待したい。

予選1-2を占めたトムスのロッテラーと大嶋(向かって左)は、会見場で待ちぼうけ。事態は混乱していた 予選終了から2時間半後、やっとトップ3会見が成立。3位の平手が3本指を出すが、経緯が経緯なだけに、1-2のトムス勢は恒例の指立てをせず ポイントリーダーの小暮卓史は、担当エンジニアが「原因不明。タイヤがグリップしない」という症状で、まさかの予選Q2落ち。決勝は9番グリッドからのスタートに