矢野経済研究所は、CAD/CAM/CAEシステム市場の調査を実施し、その結果を「2010年版CAD/CAM/CAEシステム市場の中期展望」にまとめた。

調査は5〜9月にかけてメーカーを中心に専門研究員が面談や電話などで調べた。

調査結果によると2009年度のCAD/CAM/CAEシステム市場規模は、世界的な景気後退による製造業の外需・内需ともに低迷した影響で、事業者売上高ベースで約2609億円、前年度比10.8%減となった。2007年度をピークに2年連続、マイナスとなった。2010年度は同5.9%増の約2763億円となる見込み。アジアを中心とする新興国需要が活性化し、経済は回復基調にあり、商談は活発化しつつあるため。

また、調査結果によるとクラウドコンピューティングへの対応力を課題にあげるメーカーが多かった。クラウドコンピューティングの進展は、過去、ワークステーションからパソコンへの移行と同様、やや遅れてCAD/CAM/CAEにも大きな影響を与える可能性が高い。

特に、ハードウェアの性能により計算時間が大きく左右されるCAEは、ベンダーの所有する高性能なハードウェアを時間単位で利用する方が、ユーザーにとって利便性が高まるため、クラウドコンピューティングの適応が重要になると指摘している。