川崎重工業は6日、同社の熱水式バイオエタノール製造技術を活用、稲わらを原料とした自動車燃料として使用可能なバイオエタノールの製造に成功したと発表した。

同社は秋田県農業公社とともに、2009年1月から稲わらを原料としたバイオエタノールの製造に取り組んできた。同社がバイオエタノールの製造と走行実証、秋田県農業公社が原料の収集運搬について実証を担当している。

同社は昨年11月に、秋田県潟上市に日産200リットルの生産能力を持つ製造実証プラントを設計・建設し、バイオエタノールを製造している。

バイオエタノールの製造では、稲わらの糖化工程に熱水式バイオエタノール製造技術を採用した。この技術は、熱水を使って糖化処理を行うもので、回収設備が必要となる硫酸やコスト高となる酵素が不要なため、製造コストの低減が図れる。また、熱水の条件を適切に設定することで、稲わら以外のソフトセルロースについても糖化処理が可能。

今回、プラントで製造したバイオエタノールを使って大潟村ソーラースポーツラインで実車による走行実証試験を行い、自動車の安定走行とこのエタノールが自動車燃料としての基準を満たしていることを確認した。

同社は、このプラントで2012年度まで製造コストの低減を目指した実証試験を継続する。商用化に向けて1リットルあたり40円以下の製造コストを目指す。