SUGO

秋の“プチ連戦モード”で終盤戦を迎えている「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」。第6戦は10月16〜17日に大分県のオートポリスで開催されるが、ここは王座争いへの生き残りをかけた正念場の一戦だ。

最終第7戦鈴鹿がボーナスポイントを含む2レース制大会として予定されているため、第5戦を終了した現段階で、オートポリスでのドライバーズチャンピオン決定の可能性はなくなり、最終戦決着が確実な状況となった。

数字上は12人に可能性が残っているが、現実味があるのは首位から11点差以内の上位6人までだ。なかでも31点で首位の小暮卓史(ナカジマ・ホンダ)、これを28点に並んで追うジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル・トヨタ)とロイック・デュバル(ダンディライアン・ホンダ)、この上位3人に主導権があると言えよう。

それにしてもこの3人、第5戦SUGOでは皆、上がったり下がったりのレースウィークを過ごした。パワステ導入、そして後半戦仕様へのエンジン切り替えというタイミングで、マシンの仕上がり絶好調だったのはデュバル。しかし彼は、大嶋和也(トムス・トヨタ)の無給油作戦に敗れ、確勝だったはずの一戦を勝てずに終えた(2位)。「これがレースだよ」とはレース後の弁。

オリベイラはスタート直後の接触で緊急ピットイン。ここで満タンまで給油して、実質的な無給油作戦を狙い、首位に浮上する。そのまま勝っていたら、まさにケガの功名、タイトル争いもかなり有利になっていたのだが……、最終周でガス欠(11位)。最初から無給油を狙っていた大嶋よりスローラップ3周分は燃料がラクな計算ながら、後方からの追い上げを強いられたことによる燃費へのマイナスの方が大きかった。

小暮もスタートで先頭に立ったものの、タイヤ交換をリヤのみにしたことが祟って後半失速、5位に終わる。だが、オリベイラの悲劇のおかげでポイント首位に浮上した。しかし、本人も「これでポイントリーダーと言われても……。転がり込んできただけですからね」と、苦笑いしていた。

小暮は次戦に向け、「タイトル争い云々より、とにかく勝ちたいし、まずポールポジションを獲りたい」と強く誓う。昨年勝っているオートポリスで開幕戦以来の勝利を挙げられれば、名実ともにポイントリーダーとして最終戦に向かうことができる。だが、オリベイラとデュバルはもちろん、アンドレ・ロッテラー(トムス/26点)、平手晃平(インパル/23点)、大嶋(20点)も王座戦線生き残りをかけてオートポリス戦に臨む。誰もが流れをつかみきれていない状況だけに、激しい戦いとなりそうだ。

今季はスーパーGTのオートポリス戦がないため(来季は復活)、このフォーミュラ・ニッポン第6戦が九州地区では唯一の4輪ビッグレース。その意味でも、注目度の高い一戦となることは間違いない。

初優勝を飾った大嶋にも、タイトルの可能性が出てきた。今、トップと11点差のシリーズ6位(20点) 大嶋 予選のトップ3が、現在ポイント上位。向かって左から小暮(31点)、デュバル(28点)、オリベイラ(28点) 小暮(向かって左)vsデュバル オリベイラ 今季未勝利ながら、2位1回、3位3回の安定感で現在シリーズ4位(26点)のロッテラー ロッテラー マシンの冷却系トラブルもあり、第5戦では今季初の無得点だった平手。現在シリーズ5位(23点) ケイ・コッツォリーノ