帰国報告会見に望んだフジタ社員。左から井口さん、佐々木さん、橋本さん(1日・同本社) 撮影=石田信一郎

準大手ゼネコン「フジタ」(渋谷区)は1日午後5時、中国河北省石家荘市で拘束され、帰国した3人の社員による帰国報告会見を開いた。

「日本国民にご心配をかけ大変申し訳ありませんでした。おわび申し上げます」と、3人を代表して佐々木義郎さん(国際事業部建設部次長・44)が挨拶。深々と頭を下げ、着席した。

帰国した社員は、佐々木さんのほかに橋本博貴さん(営業本部営業統括第5部次長・39)とフジタの現地法人「藤田(中国)建設工程有限公司」に同社国際事業部から出向中の井口準一さん(副総経理・57)。

約40分のほとんどは中国当局から取り調べを受けた時の様子だったが、会見の後半、佐々木さんは、いまだ解放されない高橋定さん(57)について、こう語った。高橋さんは同社国際事業部から現地法人に出向する工務積算副部長だ。

「同僚の高橋を一人残すことについて、中国当局からの事前の説明はなかった。解放された後に高橋がいない、残ったことがわかったわけですが、この場をお借りして、ぜひ中国当局には室長の高橋の一刻も早い解放してお願いしたい。切にそう思います」

淡々と事実を語っていた表情に、意を決したような厳しさが満ちた瞬間だった。