大糸線を走る「リゾートビューふるさと」(19日・上野駅) 撮影=中島みなみ

JR東日本(清野智社長)はハイブリッド・リゾートトレイン「リゾートビューふるさと」を10月2日から運行する。長野市の長野駅から北安曇郡小谷村の南小谷(みなみおたり)駅間を毎日1往復する。

先頭車両には約8人が座れる展望室を設置。大きく開放感のある車窓から北アルプス・安曇野の信州を堪能できるのが、新型車両の大きな特徴だ。天井からつり下げられたモニターにも、外の風景などが映し出される。

客席は2人掛けのゆったり仕様。シートピッチ(座席と座席の間)は1200mmある。フルリクライニングさせても後席が気にならないばかりか、新幹線(「N700」系)のグリーン車の1160mmより広い。また、テーブルは座席前と肘掛の2か所から引き出すことができて、お弁当と食べながらでも、雑誌の置き場所に困らない。

また、床はコルク調、荷物棚は木目調のパネルを貼り、観光列車らしい落ち着きを演出する。

バリアフリー対策で通路の段差も少なく、トイレも車椅子での展開が簡単にできるように奥行きが2090mmある。

同社のハイブリッド営業車両は、07年から山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅を結ぶ小海線で「キハE200」形が運行中だ。「リゾートビューふるさと」は、これに続くもので、観光用車両としては、日本初となる。系式名称は「HB-E300」系。この車両から、気動車の「キ」に代えてハイブリッド車両を示す「HB」を名称につける。

ハイブリッドの仕組みは、蓄電池の電気を使い電気モーターで発進し、加速時にディーゼルエンジンを使って発電機を動かし充電。減速時には回生ブレーキを採用し、電気モーターを回転させることで充電する。ディーゼルエンジンは発電用で、駆動は電気モーターを使用する。従来の車両より燃費を1割、排気中の窒素酸化物なども約6割減少させることができる。

運行に先立ち9月18日と19日の両日、東京・上野駅で車両が一般公開された。

大糸線を走る「リゾートビューふるさと」(19日・上野駅) 撮影=中島みなみ 大糸線を走る「リゾートビューふるさと」(19日・上野駅) 撮影=中島みなみ 大糸線を走る「リゾートビューふるさと」(19日・上野駅) 撮影=中島みなみ