今年6月、宮崎県宮崎市内で乗用車を酒気帯び状態で運転し、さらには他車と競争するように高速度で走行している最中に歩道へ乗り上げる事故を起こし、歩行者の女性を死亡させた38歳の男について、宮崎地検は14日、自動車運転過失致死罪で追起訴した。

起訴状によると、問題の事故は2010年6月28日午後6時50分ごろ発生した。宮崎市古城町付近の国道269号を高速度で走行していた乗用車がカーブを曲がりきれず、中央分離帯を乗り越えて対向車線側へ逸脱。そのまま道路右側の歩道にも乗り上げ、歩いていた55歳の女性に衝突。女性はまもなく死亡した。

クルマを運転していた同市内に在住する38歳の男は酒気帯び状態。事故直前まで知人の女が運転するクルマと高速度でバトル走行を繰り広げていたことが後の調べで判明した。警察は男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕。検察は後に同罪で起訴している。また、競争相手となったクルマを運転していた37歳の女と、男にクルマを貸した人物も逮捕されている。

警察は自動車運転過失致死容疑でも送検していたが、検察は危険運転罪の適用も視野に入れ、自動車運転過失致死については処分保留のままで捜査を継続させていた。

事故の状況を精査した結果、男が運転するクルマは対向車線に逸脱する直前には140-150km/hの速度で走行していたことが判明した。しかし、制御困難に至るような状況ではないと判断されたため、危険運転罪での起訴は断念。自動車運転過失致死罪を改めて適用し、追起訴した。