撮影=中島みなみ

「誤解のないように申し上げたい。民主党が総人件費削減を言っているからといって、どんな人もどんな公務員も給与を下げるということではない」

玄葉光一郎公務員制度改革相は、辞表提出後の閣議後会見でこう話した。

「全員、がんばってる人まで単純に給与を下げるというのはシュリンクして、士気が高揚しないから、がんばる人はむしろ上げるんだと。仕事に応じて、給与を変える仕組みをしっかり作り上げていく。今はまさにそのプロセスにある」

幹部人事の内閣一元化や公務員の労働基本権のあり方を含めた公務員制度の抜本改革のための法案作りは、来年の通常国会に提出する予定で進んでいる。

しかし、実績以上に過小評価され続けている民間からすれば、能力や実績と無関係で給与が上昇するほうが驚き。

「がんばる人は、むしろ上がるんだ。がんばらない人は下がるんだ。能力実績主義を徹底していくことが、国民から見たとき真に効率的で質の高い行政サービス実現のために公務員も変わってきたな、ということなる」

天下り斡旋をなくし、定年まで勤務できる環境を整えるための退職管理運用方針でも、玄葉氏は「すでに相当の注文を付けている」と強調した。

「新たな専門スタッフ職というのは、高給取りの専門スタッフ職になりかねない。安易に高給スタッフ職につくのではなく、既にある専門スタッフ職からスタートして、それだけの給料に見合う仕事ができるということが立証できた時点で、高給スタッフ職に進むという具合に運用を非常に厳しくする必要があると注文をつけているし、(次の担当大臣にも)受け継いでもらいたいと思う」

また、官僚の現役出向の拡大について、玄葉氏はこういう。

「当初はほとんどが役員で出向するというので、それはとんでもないと。それこそ一兵卒で出向すればいいんだと。もし役員にふさわしい人がいて、多くの人が求めるなら、そういうこともあってもいい。むしろ、そういうことは例外にする措置が必要で、そういう指示をしてきた」

玄葉氏の就任期間は約3か月。それを差し引いても、公務員制度改革は進んでいるようには映らない。