鉢呂吉雄新国会対策委員長(17日・憲政記念館) 撮影=石田信一郎

参議院で過半数の議席を占めることができず、衆議院では再可決に必要な全体の三分の二の議席に足りない。強行採決する手をまったく封じられた与党民主党にとって、ある意味幹事長以上に重責にあるのが、国会対策委員長だ。

新しい国会対策委員長の鉢呂吉雄氏は、04年に続く2度目の就任だ。17日の民主党両院議員総会の選出を受け、記者に囲まれた鉢呂氏はこう語った。

「日本の国会は、非常にレール化された中で法案を審議する。ある面ではそれが、一つのもの(結論)を作り上げていくのに(決断力に)欠けるところもあるが、できるだけ理事会や理事懇というものを通じて理解を得る作業、修正すべきものは修正するということをやっていく必要がある」

このところ民主党が口癖にする「ねじれ国会」の処方箋だ。鉢呂氏は旧社会党から民主党結党に参加。当選7回のベテランで、与野党に幅広い人脈を持つ。その人脈を国会対策に生かすのかと記者に問われたが、これを否定。

「国民の目に触れない形でなく、できるだけ透明性のある中で、例えば法案の修正もやっていければいい。旧来型とか水面下の人脈にできるだけ依拠しない形が、新しい日本の国会のルールではないか」と、述べた。

鉢呂氏は、04年の年金制度の議論を例に挙げ「衆参両院の協議会を正式に立ち上げて、論議をしたことがある。ああいうものも非常に参考になる」と、イメージを示した。

また、「言葉として『熟議』ということが言われているが、日本は結論のところをスムーズに作り上げることができないので、本当の意味で活性化して、そういうものを目指す必要が、今あるのではないかと思っている」と、締めくくった。