スマートグリッド実証実験の設備構成、概要

日本風力開発、トヨタ自動車、パナソニック電工、日立製作所は14日、青森県六ヶ所村で、世界初となる大規模蓄電池併設型風力発電所を活用した住民居住型のスマートグリッド実証実験を9月16日から開始すると発表した。

実験は、CO2を排出しない大規模蓄電池併設型風力発電所を活用して自然エネルギー発電を電源として電力供給側と需要側を協調させ、地域全体でエネルギーマネジメントしてエネルギー効率の最適化を実証する。

国や地域によって電力事情が異なるため、実験では様々な電力事情を模擬することが可能な電力環境を利用し、対象となる国・地域に合わせ各種需給調整手法の実効性とエネルギーマネジメントシステムの機能を評価する。

CO2削減要求の高い地域、電力供給が不安定な地域や自然エネルギーの活用効率の向上を図る地域など。様々なニーズに応えるための電力供給システム技術の確立を目指す。

また、これまで電力の供給は供給側がコントロールしているが、実験では需要側での発電を効率的に利用するため、給側の調整方法として実証システム内での自然エネルギー発電状況に応じた電力貯蔵・放電など技術的にレベルの高い制御を行う。供給側は、自然エネルギー発電量が多い時は、HUB蓄電池の充電や蓄熱機器へエネルギーを貯蔵する。発電量が少ない時は、HUB蓄電池から電力を得る。また、HUB蓄電池が放電下限容量となった場合、需要側への電力供給を停止し、停電させる実験も実施する。

さらに、需要側に対する調整手法として発電状況・電力単価等を提示しての需要誘導や、デマンドレスポンス(機器の直接制御など)の各調整手法を単独または複数の組み合わせにより実施する。一部の機器を使って市場メカニズムに基づく電力取引も実証する。

日本風力発電はホームエネルギーマネジメントを設置したスマートハウスを建設、トヨタは実験で『プリウスPHV』や充電スタンドを供給する。日立はスマートハウスなどに設置するスマートメーターや太陽光発電設備を導入する。

実験は2012年7月まで2年間実施する予定。