三菱重工業は3日、京都市と「次世代EV京都プロジェクト」の推進で協定を締結し、EV(電気自動車)バスの運行で協力すると発表した。三菱重工が、こうした協定を自治体と締結するのは初めて。

京都市は、環境モデル都市として低炭素社会を目指して「歩くまち・京都」の実現と、電気自動車(EV)などの環境対応車の普及を進めており、今年度は国土交通省の「環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験」に選定された。これを受けて京都市は三菱重工と協定を結び、2011年2月に共同でEVバスを運行する実証実験を行う。

三菱重工が製作するEVバス1台を京都市交通局が循環路線で運行し、公募モニターに既存のバス停で乗降してもらう。実際の営業運転に近い条件で実証実験して、道路の混雑状況による走行可能時間、充電の必要間隔、乗客の乗心地など、EVバスの走行性能や機能性を調査する。

また、自転車、バイク、歩行者などへの影響についても調べる。実証実験は2011年2月からで、今年末にもEVバスに乗るモニターを公募する。

三菱重工は実証実験を踏まえ、量産プロトタイプEVバスの開発を進め、2012年度にはEVバスの実用化を目指す。また、2012年度に、EVバス車内で目的地到着予定時刻案内、乗り継ぎ案内などの交通情報や目的地周辺の最新の観光情報の提供など、市民や観光客の利便性を向上させる情報通信システムも開発していく。